こんにちは
今回のテーマは「浅煎り」「深煎り」「サードウェーブ」です。
コーヒーを調べると「サードウェーブといったワードがよく見られますがその言葉自体は、アメリカの西海岸からやってきました。
一体なんなのか?
はじめに、コーヒー豆の焙煎には「浅煎り」「深煎り」とはいったいなんのことを言っているのでしょうか?
「浅煎り」「深煎り」とは焼き加減であり、浅煎り→深煎りになるにつれてよく焼きます。そして、全く味わいが異なります。コーヒー豆は、豆自身が持っている風味の他に焙煎(焼き加減)の度合いで味わいが決まります。
そして、サードウェーブのブームと共に日本のコーヒー文化は変化していきました。
そしてコーヒー豆の焙煎も変化していきました。
浅煎りとは
ライトロースト、ノルディックローストとも呼ばれています。これらのコーヒー豆はあまり焼きません。
こちらの焙煎の特徴を説明するときによく使われる言葉が「酸味」ですが、ストレートに「酸味」とお伝えしてしまうと、「酸っぱい」を連想させてしまう方が多いのでここではあまり使わないようにします。
風味の特徴はコーヒー豆にもよりますが「トマトのような甘さ」「レモンティーのような華やかさ」、「オレンジなどの柑橘系の明るい酸味」などと表現せれます。
深煎りとは
こちらは、ダークローストと呼ばれることが多いです。読んで字の如くコーヒー豆を真っ黒になるまでよく焼きます。
こちらの焙煎の特徴は「苦味」と表現されることが多いですが、一口に苦味と言っても幅が広過ぎるのでここでは使いません。そしてコーヒーを苦いと表現することはあまりお勧めしません。
こちらの風味は「ダークチョコレートようなほろ苦さ」「キャラメルのような甘さ」などが特徴です。
サードウェーブ
サードウェーブを語る前に、実はコーヒーには過去に第1の波、第2の波がありましたのでそちらから説明します。(ちなみに全ての波はアメリカ発です)
- ファーストウェーブ
19世紀後半から始まったコーヒーの大量生産・大量消費です。コーヒーが広まるきっかけでもありました。 - セカンドウェーブ
1960年代から始まったシアトル系のコーヒーチェーン店の出現です。スターバックスはセカンドウェーブの代表です。
そして第3の波のサードウェーブですが、日本にはブルーボトルコーヒーの到来と共にやってきました。この波の特徴は一杯、一杯丁寧にいれることです。
喫茶店と同じではないのと思われますが
一番の特徴は淹れるコーヒーが高品質なことです。
そしてコーヒー、コーヒー農園の個性を味わうことです。
ここで疑問その1
コーヒーの高品質とは?
コーヒー豆の
- 生産地
- 農園
- 生産者
- 精製方法
- 標高
- 品種
これらが明確にわかることです。
ワインにすごく似ていると思います。
サードウェーブと焙煎
サードウェーブと共に浅煎りの焙煎が日本に本格的に広まりました。
サードウェーブと浅煎り、そこには密接な関係があります。
なぜ浅煎りなのか
それは、コーヒー豆自身が持っている個性は浅煎りでしか表現できないからです。
個性=酸
です。(豆によってクロロゲン酸、クエン酸、りんご酸などの含有量は異なります。)
なぜ、酸=浅煎りなのかというと
深煎りにすると、コーヒー豆の中に含まれる酸が分解され、キナ酸など(苦味)が増加しそもそもの持っている個性を殺してしまうからです。
浅煎り=酸っぱい
という、食わず嫌いは勿体無いです。
深煎りが悪いわけではない
深煎りは「悪」というのが言いたいのではありません。チョコレートのようなほろ苦さ、キャラメルのような香りなどは深煎りでしか表現できません。そしてこの深煎りは(喫茶店など)1880年代から続く日本独自の文化で素晴らしいものです。
まとめ
あくまでも
浅煎りというのはコーヒーロースター、農園からの新しい提案です。
コーヒーはその時の気分だったり、シュチュエーション次第で変わります。
朝は浅煎りでスッキリ、夕方は深煎りのコーヒーでカフェオレにしたりアレンジは無限大です。
まだ、美味しい浅煎りコーヒーを試したことのない人が多いかと思いますが是非試してみてください。
みなさんのコーヒーライフが少しでも豊かになりますように。
Writer 小林 勇太 https://www.instagram.com/coffeekoba/?hl=ja